崩れる通信

「崩れる本棚」創作コンテンツ用のブログです。

崩れる通信 No.12

またまた、更新遅れて申し訳ありません。

一作目、秋月千津子様「文具語り」第4回。

と、Pさんぽ第14回。

お楽しみに。

文具語り

第4回

秋月千津子

 今年もあと二か月とちょっと。来年用の手帳はもう決めただろうか。まだの人は是非前回の文具語りを参考に、新しい手帳を探していただきたい。

 さて、今回は手帳を買ったその後の、スケジュールの管理の仕方について書こうと思う。どのタイプの手帳でも必ずある、マンスリーページの使い方について、便利な工夫を紹介していこう。

 

◆内容別に色分けする

これは割とやっている人も多いと思うのだけれど、スケジュールをジャンル分けして色を使い分ける方法だ。私の場合は仕事=青、プライベート=緑、原稿関係=オレンジ、ジャンルに関係なく重要な案件=赤、その他雑用=黒というように色分けして使っている。

 

◆午前・午後で書く場所を分ける

マスを真ん中で割って、上半分には午前の予定、下半分には午後の予定を書き入れる。こうすると視覚的にも予定が入っている時間帯を感じることができる。

 

◆未確定な予定も「?」を使って書き入れる

恐らくここになるだろうけれど、まだはっきりとはわからない、今週中のどこかでと思っているけれどまだいつとは決めていない……そんな予定もあると思う。こういう予定をスケジュール帳に書き込まないとそのうち記憶から抜け落ちて、やり忘れてしまうことがある。なので、とりあえず日取りを決めて、書き込んでしまう。後ろに「?」を付けておき、変わったら消してしまえば良い。

 

◆終わった予定、キャンセルになった予定は見えるように消す

こなすことができた予定は消しておくと手帳が見やすくなるし、達成感も持てる。塗りつぶしたりせずに、元々書いてあった予定が見えるように線で消すのが良いと思う。完了した予定や自分の都合でキャンセルしたものは「―」で消し、先方の都合でキャンセルになったものは「=」で消しておくと、今度お礼をしようとか、また誘ってみよう、など先々の予定にもつながっていく。

 

◆誕生日は何歳になるのかも記入する

誕生日は覚えていても、何歳になるのかは意外と忘れてしまいがち。特に、友人の子供など小さな子の場合は七五三や入学・卒業などのお祝いが伴うこともあるので覚えておくと喜ばれることが多い。「○○ちゃん誕生日(26)」のように()に年齢を書き入れておくときちんと覚えておくことができる。

 

◆予定がいっぱいの日は蛍光ペンでマークをしておく

この日はもう予定を入れてはダメ、という日があると思う。一日がかりのイベントがある、予定が詰まっていてこれ以上は何もできない、全然休んでいないからこの日はしっかり休みたい……そんな日は蛍光ペンで囲んでおいて、「もう予定は入りません」とわかるようにしておこう。半日がつぶれている場合は、午前がつぶれているなら上半分、午後がつぶれているなら下半分をマークするのも良いだろう。

 

f:id:kuzu-tsuu:20151101152403j:plain

 

その他、自分なりのルールを決めて使うと手帳がますます便利になると思う。便利な使い方を発見した人は是非私にご一報を!

秋月千津子

個人サークル「深海の記憶」で活動中のインディーズ小説家。

Twitter:@akizuki_chizuko

【イベント参加予定】

10/10 第2回テキストレボリューションズ

11/23 文学フリマ東京

Pさんぽ

第14回

Pさん

話は目的地に着いた所に遡る。N増駅周辺は、驚くほど坂が多い。山岳地方に住み、日々内転筋と骨盤を鍛えている人間が驚くほどではない。線路をまたいで両側が、だいたい下り坂になっているからおおよその所は山でいう「尾根」や「稜線」のような形になっていると言えばいいだろうか、いや違う、線路は水平線と平行にまっすぐ進めるためにI袋行き登りの方の線路は途中から高架になる。N増駅から和光S駅までの降りもなだらかな下り坂になっている。なのでだいたいのところ、N増駅を頂点とする山の形になっている、と言えばおおよその所は説明し尽くしたと言ってもよいだろうか。

違う。それだけでは、山岳地方に住み、清涼な湧き水を毎日汲みに15kmをゆうゆうと歩く、大腿頸部の動きのやわらかく、ハムストリングのえらく発達した人達は驚かないまでも、透明なタンクをかついでウォーターの給水場からウォーターをもらい、自転車のカゴに、六角形のウォーターのタンクの角をはめることによって、バランスが危いながらも入れて、築三年の一軒家に持ち帰る類の人達も驚くことはないだろう。もっと複雑な地形をしている。(続く)